スイミング。このシリーズを撮っていたときはニューヨークの美大に通っていたのですが、あの頃、自分の撮るものが、”思春期”をテーマにしている感じがあって（全然ニューヨークぽくない。）、それは周りの他の学生たちの、高校を卒業して大学に入って、これからどうしよう、的な雰囲気に影響されてたのもあるかもしれないし、わたしは実は彼らより少し年上だったけど、ほんとは自分が思春期的なものにとても惹かれていたからだと思う。思春期的というのは、何かから何かに変わっていく途中にある状態で、不安定で揺れたりする微妙な感じ。夢と現実に境が無い感じ。永遠に続くんじゃないかと思わせておいていつのまにか終わってしまう小さな時間。それにわたしは、人はひとりひとりそれぞれの早さで成長していくと思っているから、一般に考えられてる年齢とか時間の区切りにはあまり意味がないと思ってるので、何歳から何歳が、思春期とか、何歳でみんな大人になるとか、ほんとはそんなのないと思うので、人が、新しい世界に向かっていこうとし続けるかぎり、思春期な部分があるといえるのかなあ。と思ってます。
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