Friday, December 7, 2012
Dark room 暗室
昨日と今日は暗室に入って写真をプリントしました。私は写真はほとんどフィルムで撮って暗室でプリントするのですが、暗室にいるといつも独特な気分になります。というのも、カラー写真の暗室は完全に真っ暗なので、何も見えない中でひとり作業をするのです。すごく不思議な空間です。そして、学校でもレンタル暗室でも、フィルムから印画紙に露光する部屋と、それを現像する機械の部屋は別になっている所がほとんどなので、二つの暗い部屋を往復することになるのですが、今日使ったラボではもう違うのですが、暗室の扉は回転扉になってるところが多くて、くるくるまわって、出入りして、さらに二つの部屋の間を何時間もぐるぐるまわる。そうやってひとりで作業してると、いろんな考えが頭の中でぐるぐるまわりだしてなんか独特な気持ちになるのです。そして機械から写真がでてくる待ち時間に時々外の部屋で、他の暗室作業してる人の写真をちら見したり。そのうち最後は時間が足りなくなってあせって猛スピードになるっていう。最近は、携帯見たりとかつい気を散らしてしまう便利な物があるけど、昔は、ずっと、くるくる回ってくるいろんな考えや気分達と一緒に作業をしていました。それは今思えば自分にとって貴重な時間だったと思うので、これからも作業中はこの時間をもっと楽しもうと思った今日この頃です、、そしてこれを書いていたら、今までの10年ちょっとのその時々の色々な場所での暗室作業中の記憶の断片が浮かんできて、そのときの自分やまわりや出来事や考えを思い出して、そんな自分だけのひそかな思い出の感傷にひたりそうになったという今日この頃です。