(私の洋雑誌コレクション⭐︎)
10代の時(90年代)、テレビ東京で放送していたファッション通信という番組にかなり夢中になっていたことを思い出しました。パリ、ミラノ、東京などのコレクションのレポートはもちろんなのですが、ファッションだけでなく、それを取り巻くクリエイションの世界、ファッションフォトとか、映像とか、あとスーパーモデル!も紹介していて、本当に面白かった!毎週リアルタイムで番組を見ているのにさらに録画して、録画したものをなんどもなんども見るという、、。相当好きでした。なんといっても、ハイファッションの世界の、創造の世界がすごくわくわくしました。特にオートクチュールのショーなんて、これ、服じゃなくて芸術だよね、、?と。人の生活に密着している”服”というものが、こういうふうに人の体を使って美や思いの表現の方法にすることができるんだな〜。と思ってました。
番組では、大内順子さんというファッション評論家の方が、ショーの解説をされてました。いつも大きなサングラスをかけて年齢不詳で謎の女性だったのですが、大内さんの解説は、本当にファッションが好きなんだろうなー、そして、本当にファッションのことをよく知ってるんだな という感じで、溌剌とした声の解説は、とても安心感があって、顔はサングラスでよく見えないけれど、常に気品を感じました。最近ファッション通信と大内さんのことを思い出したのをきっかけに、彼女の著書を読んだのですが、とても良かったです。優しかったです。そして彼女のプロフィールを調べると、自分がファッション通信を観ていた90年代で、大内さんは60代だったということがわかりました、、かっこいい!その後もずっと活躍されていたみたいです、素敵だ、、。
そしてファッション通信でよく特集されていたのがスーパーモデル。当時スーパーモデルと言われていた人たちは、確実に”スーパー”なオーラを出していた。ただ服を見せるためだけではなく、服を着て、その服を着る女性の役を自らの意思で表現しているって感じだった。私はスーパーモデルの美しさにもハマり、当時は、話題になってるモデルのことはほぼ全員知ってて詳しかった。もし、テレビでスーパーモデルマニア王決定戦みたいな番組があったら絶対優勝できた自信がある!当時はケイトモスとかクラウディアシファーとかナオミキャンベルとか色々すごい人がいたけど、私が一番好きだったのはシャロームハーロウ(shalom Harlow)っていう人。個性的で神秘的な感じの人です。
番組ではファッションフォトグラファーの特集もしていて、その中で当時若手ですごい人気のスティーブンマイゼルとか、ハーブリッツ、女性のEllen Von Unwerthなどの特集もしていて、すごく面白かった。(Ellen Von Unwerthはやっぱり女性同士だから撮れる距離感の写真という感じだった。日本の人で、Satoshi Saikusaさんというひとがパリで活躍されてるというようなこともやっていて、わぁーかっこいいー⭐︎⭐︎と、思っていました。
ハーブリッツといえば、当時ファッションフォトグラファーの人たちがミュージックビデオを監督するのもよくあって、私は彼が撮ったマイケルジャクソンとナオミキャンベルの"in the closet"という作品が好きでした。ちょっと大人な感じなんだけど、ハーブリッツの写真の世界がそのままムービーになっていて良かった。ちなみにこのころのマイケルジャクソンはかなりのイケメンではないですか!!ナオミさんもやばい。
今思うとファッション通信という番組に相当影響を受けました、そして本当にすごいかっこいい番組だった!ファッションのクリエイションの最前線で活躍してる人たちを追って見せてくれました。、、、と、10代の頃の超ミーハーだった話でした。
ところで、ファッション通信をテレビで見始めるより前に、私はアメリカのファッション雑誌やカルチャー雑誌を集め始めまして、もともとアメリカの某ハードロックバンドに夢中になって、海外の雑誌を本屋で探し始めたら、アメリカのファッション雑誌の、ファッション写真のすごさにハマってしまったのです。そう、ファッション写真も芸術だと思った。服と、モデルと、フォトグラファーと、、関わる全ての人たちで、一つのストーリーを写真として切り取ってるって感じだった。映画の一場面を切り取ってるというか。私はお気に入りの写真をみつけてはその美しさにうっとりし、また海の向こうの文化にあこがれ、時を忘れていた。。。当時中学生でまだあまり電車で東京にいくことはなかったけど、VOGUEを買いたくて一人で電車にのって渋谷パルコの地下にある洋書屋さんに行った。
そして海外のファッション雑誌に影響されて、当時友達に服を着せて、メイクをして写真をとって遊ぶということをし始めた。私が写真を撮りたい!と思ったのは、自分のイメージする世界を創り出して撮影して表現したい!というところから始まった。そこからいろいろ写真や映像で表現することへの思いは違ったベクトルにも広がっていきました。